Materials, Chemicals and Plants 素材・化学・プラント

待ったなしで進むグリーントランスフォーメーション。素材・化学・プラントはその渦中の産業のひとつです。時代のうねりを捉えられず、旧態依然としたビジネスを続ける企業は淘汰されてしまうでしょう。世の潮流を捉え、それに応じた事業ポートフォリオやビジネスプロセスの変革を成し遂げることへのチャレンジが求められます。

最先端トピック Frontline Topics

高機能材料の需要増

EVや再生可能エネルギー分野で必要とされる軽量かつ高強度な材料や、高効率なバッテリー材料の需要が増加

新エネルギープラント人材の不足

2040-50年のCNに向け、新エネルギー/CCUS関連のプラントが続々と建設される中、プラント構築関連人材が大幅に不足する見通し。そもそもの就業者数の減少や、高齢化による戦力化の難しさの進展などが、人材不足に拍車をかける

AWP(Advanced Work Packaging)

大規模プロジェクトの効果的な管理手法として近年普及が進んできたAWP。カーボンニュートラルに伴う大規模プラント建設が増加する中で、その真価が問われる

デジタルツインを核としたDXの進展

デジタルツインを核に、エッジコンピューティングによる即時データ解析、AIによるプロセス最適化や予知保全、AR/VRによる遠隔操作やトレーニングなど、最先端技術を駆使した包括的なDXが進展

重要論点 Issues

事業ポートフォリオの変革

カーボンニュートラルの潮流を受け低炭素材やグリーンケミカルへのシフトが進む中、事業ポートフォリオをどのように変革していくか

リスクマネジメントの強化

素材・化学品などの産業財は、日本の製造業全体の屋台骨となる。物価変動、為替、地政学的リスクなどの様々なリスクにさらされる中、これらをいかに適切にマネジメントし、安定供給を実現できるか

プラントO&Mの効率化

資本集約型産業においては、プラントの稼働率が利益に直結する。プラントエンジニアの確保が困難になるなか、DX等を駆使し、プラントのO&Mをいかに効率化できるか

プラント人材の確保と育成

既設プラントの老朽化対応や、新エネルギー/CCUS関連のプラント建設などの需要が増加するなか、プラントエンジニアリング人材をいかに確保し、教育していくか

プロジェクト事例 Cases

画像認識AIによる異物検出サービス開発

鉄くずに混入する異物を画像認識AIで検出するサービスを企画。システム開発においては、ベンダー管理も実施。AIの学習を加速させる工夫を重ね、サービスをローンチ

低炭素素材販売のLCA含むビジネスモデルの策定

3C分析結果、補助金動向調査等を踏まえ、マネタイズやCO2削減効果の観点で有望な低炭素素材を選定の上、ビジネスモデル案を具体化。CO2削減におけるLCAの実行ロジックも整備

廃プラスチック加工技術の活用によるケミカルリサイクル事業グローバル戦略

グローバルで資源循環が加速する中、廃プラ加工技術を活用した新規事業を構想。地域特性で優先国を導出し、プレイヤー動向に基づき、事業コンセプトを描画

高機能材料の東南アジアシフト

現地メーカーへのヒアリングや競合調査を通じて、東南アジア市場における成長戦略を立案。中国市場におけるリスクに鑑み、東南アジアへのシフトを推進

DX重点戦略としてデータレバレッジの推進

長年”勘と経験”に頼ってきたオペレーションを、過去のデータに基づく裏付けによって効率化。“実行可能性”の高いユースケース策定・優先度評価の上、プロトタイプ構築等を支援

プラント構築におけるDXおよびプロジェクトマネジメント

カーボンニュートラルの進展で新プラント構築が増加するなか、PM・エンジニア不足が顕在化。DXで効率化しつつ、人的リソースを補完し、当初計画に遅延が出ないようプロジェクトを推進中